Webサイトのフッターは軽視されがちですが、重要な役割を担っています。「たかがフッター」ではなく、フッターこそ良質なWebサイトであるか見分けるのに適したパーツはありません。

本稿ではフッターの役割や効果について解説したいと思います。また、こちらの記事でもフッターの重要性について解説しています。

フッターの主な構成

フッターは次のコンテンツで構成されることが一般的です。

  • ミニサイトマップ
  • PR
  • コピーライト

ミニサイトマップ

フッターのサイトマップ
フッターにミニサイトマップ(フッターメニュー)を設置することで、情報の整理という役割があります。

PR

フッターのPRスペース
商品のセールスページやブログへの誘導スペースとしても利用されます。美容室や飲食店などの店舗のWebサイトで「ブログはメインコンテンツではないけれども、見てもらいたい」という場合にフッターカルーセルでさりげなくPRするのも手です。

コピーライト

コピーライト
コピーライトは著作権情報です。一般的にはコピーライトマーク、著作物を発行した年度、著作者名の順に記載します。当サイトでは「© 2010 Design Plus Inc.」と記載しています。年度は今の年度を記載することがありますが、厳密には著作物が発行された年です。

なぜフッターが大事か

「フッターは少しくらい手を抜いても、そんなに変わらない」という感覚のWebデザイナーは少なくありません。下に行くほど整合性が失われているケースは多いですよね。

そこでフッターがどのようにWebサイト全体に影響・貢献しているかを解説していきます。

フッターは見られている

フッターは意外に見られています。たまたまスクロールした時に目に入ったり、意識的に目的の情報を探したい時、サイトの信用を測る時など様々です。視界に入るからこそ、そこでは目に見えないマーケティングが繰り広げられるのです。

全ページにまたがり影響がある

フッターは全ページ共通のコンテンツです。トップページだけでなく、無数の下層ページ群にもフッターは存在します。フッターがいかに影響力があるかがわかるでしょう。

導線の役割がある

フッターは言わずもがな導線の役割があります。導きたいページだけでなく、取りこぼしたくないページへの導線として機能します。上述したように、全ページから導線が張り巡らされるので、必要な情報にアクセスさせましょう。

実例を元に紹介

「オシャレは足元から」とはよく言います。足元がおかしければ全体がおかしくなる。オシャレへの意識が高い人ほど全体に意識が向かう余裕があるために、足元にまで整合感を大事にするのです。

モノづくりにおいても同じことが言えます。末端にこそ造り手の精神が宿るからです。フッターにも造り手の精神が影響するもので、ユーザーはそれを受け取ります。フッターが残念になりがちな理由は、造り手によって下に行くほど雑になることがあるからです。

では、具体的にフッターの違いによってどういう効果の違いが現れるかを紐解いていきます。

フッターが果たす役割はサイトによって違う

フッターはWebサイトの目的によって表現が変わります。

ポータルサイト

ポータルサイトのフッター

ポータルサイト(GENSEN)


全国の温泉情報を網羅したポータルサイトには、すべての都道府県や検索条件を表示したサイトマップが似合います。

アフィリエイトサイト

WordPress Theme BRIGDE

アフィリエイトサイト


アフィリエイトサイトならフッターはセールスページへの導線を用意したりと、PRスペースと化します。

企業サイト1(大企業)

企業サイトのフッター

企業サイト(NANO)


事業部を多く抱える企業の事業内容を伝えるためのサイトマップ。

企業サイト2(ベンチャー企業)

企業サイトのフッター

企業サイト(FAKE)


スタートアップ、ベンチャー企業をイメージしたフッター。

全体のトンマナを意識しないと意味がない

トンマナ(トーン&マナー)とは、広告における一貫性を意味し、軸を中心にしてデザインが構成されていきます。要するに、全てのデザインに整合性があるかです。オシャレに服を着こなそうと思えば、バランスを重視しますよね。Webサイトにおけるトンマナは、ヘッダーからフッターまで整合性があるかで決まります。

例えば、次のWebサイト「FORCE」は、サーファーや波のダイナミックな映像が印象的です。

WordPress Theme FORCE

WordPress Theme FORCE

圧倒する存在感の流れの中で、下記のフッターを持ってきたらどうでしょうか?

WordPress Theme ZERO

WordPress Theme ZERO

まったくトーンが合いませんね。

残念なフッターから脱却しよう

せっかくインパクトのある映像をファーストビューで流しても、全体の整合感が皆無であれば、それはWebサイトとしても広告としても終わっています。実際、スクロールするほどトーンも変わるし、尻すぼみになっていくWebサイトは少なくありません。それはPCやスマホと、あらゆるデバイスに言えることです。

TCDではすべてのテーマで細部に至るまで計算されてデザインされています。単に「美しい」だけではなく、Webサイトを1つの広告と捉えているために、売上の上がるためのデザインを実現しています。ユーザー心理からすべて計算されているのです。TCDが広告とデザイン、双方で磨き続けてきたからこそ実現できたことです。

「とりあえずフッター用意してます」という程度のWordPressテーマを使うと、その程度にしかなりません。ぜひTCDであなたのWebサイトの価値を引き上げてください。