ブログの文字数で悩んでいませんか?

「ブログの文字数、何文字くらい書けばSEOに強くなるのか?」
「最低1000文字書いたほうがいいと言われたけど、本当なのか?」
「最適な文字数の目安を知りたい」

この記事では、SEOに最適なブログ記事の文字数目安を考察します。早速、結論からお伝えします。

Googleは文字数で検索順位を決めていない

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)によると、文字数によって記事の検索順位が決まることはない、とされています。


https://twitter.com/JohnMu/status/1021690796691607552

「Word count is not indicative of quality(単語数は品質を示すものではない)」とあるように、使われている単語数や総文字数によって、記事の品質が決まるわけではありません。

文字数の多い・少ないによってブログ記事の品質が判断されているわけではない

この事実にしたがえば、「最低何文字書けばSEOの順位が上がりますか?」という質問に対する答えは存在しない、ということになります。

大事なのは文字数ではなく、読者にとって価値ある記事を書くことです。価値ある記事とは、読者が求めている情報が書かれた記事のことで、言い換えれば検索意図を満たした記事のことです。

<検索意図とは?>
検索意図とは、あるキーワードで検索する人の大多数が知りたいこと、求めていることです。検索意図に合致した記事を書くことが、ブログ記事のSEOで最も重要。詳しくは、【キーワード選定方法】SEO効果を高めるキーワード整理・分類テクニックが参考になります。

検索意図を満たした記事なら、よく目安として語られる1000文字を下回っていても、検索上位に表示されることはあります。「この記事は998文字で、1000文字に2文字足りないから評価を落とす」という欠陥品のようなアルゴリズムを、Googleが採用することはないでしょう。

したがって、検索上位に表示されるための最低文字数の目安は存在しない、ということです。

でも、上位表示している記事ほど文字数が多いけど・・・?

文字数で検索順位を決めるアルゴリズムはありません。それは事実です。

とはいえ、

「上位表示している記事ほど文字数が多いけど・・・?」

このような疑問を、もしかしたらお持ちかもしれません。その疑問はある意味正しいです。実は、検索順位と文字数はまったくの無関係とは言えないからです。

ご覧のように、上位表示している記事ほど文字数が多い傾向にあります。

もちろん、文字数と検索順位との間に明確な因果関係はありません。検索上位のページほど文字数が多いという、単なる相関関係に過ぎないので、単純に文字数を増やせばいいという話ではありません。

そもそもなぜ、Googleの検索上位ページは文字数が多い傾向にあるのか?

これは、文字数の多さそのものが評価されているわけではなく、記事の網羅性(他サイトの記事を読む必要がないほど充実した内容)やキーワードの関連性(関連語が豊富に含まれている)が評価されているからです(推測ではありますが)。

つまり、文字数はあくまで結果に過ぎないということです。記事の内容を充実させたら、結果的に文字数が多くなった・・・というだけのことです。

そしてGoogleも、「この記事は7000文字もあるから高評価だ!」 と単純に判断しているわけではなく、検索意図との合致や情報の網羅性、利便性などを総合的に判断して、検索順位を決めています。

文字数が検索順位の決め手になっているわけでは決してないので、文字数を過度に気にする必要はないのです。

結論、文字数は関係ない

「5000文字以上は絶対に書こう!」
「2000文字以内に絶対におさめよう!」

こんなふうに、文字数を意識して記事を書く必要は、まったくありません。合理性がないからです。

文字数はあくまで結果に過ぎません。

読者が求めるであろう情報をすべて盛り込んだら結果的に10000文字になった
結論を簡潔にまとめるだけで読者のニーズは十分満たせるテーマだから、結果的に800文字程度になった

というだけのことです。読者のニーズありきであり、文字数ありきではないのです。

もちろん、ブログを運営するうえで、ある程度の文字数目安を決めておくのは悪くありません。それが品質を統一したり作業効率をアップさせたりすることも事実ですが、「絶対に○○○文字以上書く!」 と、ガチガチに縛らなくても大丈夫です。

補足:ブログの文字数が多すぎる場合【2万字超えは危険】

最後に、「ブログの文字数が多すぎる場合」の注意ポイントを補足します。

伝えるべきことをすべて伝えて、その結果長くなるなら別にそれでいいのですが、極端に長くなるようなら(20000文字など)、記事のターゲットを絞り込めていない証拠かもしれません。

たとえば、春のファッションをテーマにした記事で、男性向けと女性向けのコーデをごちゃ混ぜにして、年代も10代〜50代まで幅広く取り扱ってしまうようなケースです。

こうなると、文字数が異様に増えてしまうのは容易に想像できると思います。

基本的に、ブログ記事は「1記事1キーワード・1ターゲット」「1記事、1メッセージ」が原則です。上記の例にあてはめれば、「春 ファッション メンズ 20代」というキーワードを設定して、20代の男性向けに特化した記事を書くことが理想です。

「1記事1キーワード・1ターゲット」を意識すればSEOにも強くなりますし(キーワードの評価分散を回避できる)、記事が必要以上に長くなることも防げます。

「ちょっと長くなりすぎでは・・・?」

ブログ記事の執筆中にそう感じたら、記事のターゲットが複数になっていないかどうか、見直してみましょう。

【まとめ】ブログの文字数目安とSEOの関係考察

文字数の多い・少ないでブログ記事の検索順位が決まるアルゴリズムを、Googleは採用していません。したがって、SEOに強いブログ記事の文字数目安は存在しません。文字数ではなく、読者が求める情報を書くこと(検索意図を満たすこと)が、何より重要です。

もちろん、キーワードによっては、「このくらいの文字量がないと必要な情報を網羅できない」こともあると思います。競合が軒並み10000文字超えのボリュームのある記事を展開している状況で、1500文字程度の記事で対抗できるかと聞かれたら、「それは難しいかもしれない」という答えになります。

実際問題、ある程度の記事ボリュームが必要になることも多いわけですが、それでも、文字数ありきではなく読者のニーズありきで考えることが重要です。

「競合が10000文字書いているから、こっちは12000文字を書いて・・・」

ではなく、

「読者のニーズを満たすには、これくらいの情報を盛り込む必要がある」

という思考です。

それで最終的に5000文字になろうが15000文字になろうが、読者のニーズを満たせるだけの情報密度になっているなら、どちらでも構いません。繰り返しになりますが、文字数の多い・少ないで検索順位が決まるわけではないからです。

文字数ありきの不自由な記事作成から抜け出して、読者に視点を移していく。
それが、ブログのSEO成功への第一歩です。