毎月、ブログで安定的に稼ぐには、収益化の仕組みづくりが必要です。具体的には、以下の7ステップにしたがって仕組みを構築します。

  1. 確実に収益化できるテーマ(ジャンル)を選ぶ
  2. ブログで集客したいターゲットを明確にする
  3. 自分の強みに基づいたポジショニングをする
  4. 戦略的なキーワード設計をおこなう
  5. ユーザーの課題や悩みを解決する記事を書く
  6. キラーページを作成する
  7. キラーページへの導線(CTA)を各記事に設置する

この7ステップを実行すれば、以下のフロー図のような仕組みを構築できます。

成約(収益化)までのフロー

このフロー図の意味がまだわからなくても、記事を読み進めていけば腑に落ちるので、ご安心ください。

「たまに商品が売れるけど、安定しない・・・」
「記事をいくら書いても、全然稼げない・・・」
「アフィリエイト広告を貼っても、成果が出ない・・・」

こんな悩みを抱えるアフィリエイターやブロガー必見の内容になっているので、ぜひ、これから解説する7ステップ仕組み構築法を学んで、実践してみてください。

それでは、見ていきましょう。

1. 確実に収益化できるテーマ(ジャンル)を選ぶ

テーマ(ジャンル)選びによって、ブログで稼げる金額は大きく変わってきます。もちろん、月に数万円程度なら、どんなテーマを選んでも大丈夫です。ただ、ブログで大きな金額を稼ぎたいなら、参入すべきテーマはある程度限定されます。

確実に収益化できる3大ビッグ・マーケット
健康・美容 人間関係 お金・ビジネス
  • ダイエット
  • 筋トレ
  • 食生活
  • 健康増進
  • ストレス軽減
  • デート
  • 結婚
  • 子育て
  • 起業
  • マーケティング
  • アフィリエイト
  • ブログで稼ぐ
  • ネットビジネス
  • 投資
  • 副業
  • 節約

人間の根源的欲求に根ざしたテーマは、古今東西で需要が絶えることのないビッグ・マーケットです。書店に行けば関連する書籍や雑誌が、インターネット上にもこのような情報がひしめいています。広告も頻繁に目にしますね?

もしあなたが規模的にビジネスを大きく成長させたいのであれば、3つのビッグ・マーケットのいずれかに参入することをオススメします。1人で運営するようなスモールビジネスでも、それなりの規模でビジネスを回すことが出来ます。

また、以下のリストも、参入テーマを決めるときの参考になります。選んだテーマで利益を出せるかどうかを判断する、簡易的なチェックリストです。

一般的に、お金を稼ぐ方法やダイエット法のように、問題の早期解決の手助けをするアイデアが最もよく売れる。私が「ビッグマネーリスト」(図1.3参照) と名づけた、売れるアイデアかどうかを見極めるリストは次の通りだ。

「ビッグマネー」 リスト
□ 稼げるようになる
□ お金の節約になる
□ 見た目を良くする
□ 健康/長寿につながる
□ 評判を高める
□ 安心感を与える
□ 安らぎを与える
□ 自由な時間を増やす
□ 人生を楽しくさせる
図1.3 売れるアイデアかどうかを見極める

出典:2016年 ダイレクト出版株式会社 『リスト・ビジネスの教科書』 【著】メアリエレン・トリビー

<ポイント!>
収益化のポイントは、「自分が書きたいこと」よりも「マーケット(市場)の需要」を優先することです。需要のないところに、お金は生まれないからです。

2. ブログで集客したいターゲットを明確にする

ターゲット選定(だれを集客するのか)は、ブログの成否に大きく影響します。ポイントはターゲットの絞り込みです。たとえば、「ダイエット」を参入テーマに選んだとしましょう。ターゲットは「ダイエットをしたい人」で問題ないでしょうか?

そんなわけはありませんよね。ターゲットの範囲が広すぎて、具体的な人物像がイメージできません。イメージできなければ、顔の見えない大勢を相手に記事を書くしかありませんが、それでは説得力が失われます。

それに、ターゲットを広く曖昧にすると、強力な競合(大手企業など)と真っ向から戦うことになります。だから、ターゲットを具体的に絞り込む必要があります。

例:ただ痩せる方法ではなく、確実に効果が出て、健康的かつ綺麗に痩せる方法を探している女性

具体的なターゲットを決めたら、ターゲットの思考回路を詳細にイメージするために、以下のようなペルソナシートを作ります。

ペルソナ設定シート

まず、ターゲットの思考フェーズ(段階)を、認知段階、検討段階、比較段階の3つに分けます。

  1. 認知段階:悩みや問題に気づいている(具体的な解決策はまだ頭にない)
  2. 検討段階:具体的な解決策を知って、どの方法がいいか検討している
  3. 比較段階:商品・サービスを比較検討している

3つのフェーズそれぞれにおけるターゲットの思考と、具体的な検索キーワードを書き出したのが、上記のペルソナシートです。これを作ることで、ターゲットの思考を深く理解できますし、対策する検索キーワードの方向性も見えてきます。

<ポイント!>
ターゲットを絞り込んで、認知段階、検討段階、比較段階の3フェーズごとの思考回路を書き出す。手間のかかる作業ですが、ここを固めておくと、このあとのステップの作業がスムーズに進みます。

3. 自分の強みに基づいたポジショニングをする

ポジショニングとは、「どのような専門家として自分を位置付けるのか?」ということです。その際、自分の強みや独自性を発揮できるポジションを探すことが重要です。具体的には、以下の3つを意識します。

  1. ターゲットが求めている
  2. 競合が提供できていない
  3. 自分は価値を提供できる

この3つが重なり合う領域が、あなたの強みを発揮できるポジションです(スイート・スポット)。

ポジショニング戦略の図

たとえば、ダイエットブログを運営していると仮定しましょう。ダイエットは多くの人が求めている情報なので、ここは問題ありません。

考えるべきは、「競合が提供できず、自分が提供できる価値はなにか?」ということです。いくつか例を挙げてみました。

  • 元パーソナルトレーナー(経験7年のプロ)
  • 栄養に関する資格を保有している
  • 「健康的かつ綺麗に痩せる方法」 の電子書籍を出している

これらの要素を組み合わせると、「パーソナルトレーナー経験7年のプロが教える、健康的かつ綺麗に痩せる方法」といったポジショニングができ上がります。

ただのダイエットを教える人ではなく、健康的かつ綺麗に痩せる方法を教えるプロ、というポジションを選択したわけです。

もう一つ例を挙げます。たとえば「ブログで稼ぐ」というテーマを選んだとします。競合はたくさん存在しますから、ポジショニングをしなければ周りに埋もれてしまいます。そこで、以下のようなポジショニングはどうでしょうか?

元広告代理店勤務、コンテンツマーケとSEOのプロが教える”記事力”養成ブログ

「ブログで稼ぐ」というテーマにおける「記事作成スキル」に絞っています(強みを発揮できる領域に集中)。そして、元広告代理店勤務のコンテンツマーケとSEOのプロシェッショナルということで、信頼性と権威性も担保できています。

<ポイント!>
ポジショニングは、「どのような専門家として自分を位置付けるのか?」ということ。そのジャンルで一番の専門家になる必要はありませんが、少なくとも、ターゲットにとって権威ある人物として位置付けられないと、モノはなかなか売れません。

4. 戦略的なキーワード設計をおこなう

2. ブログで集客したいターゲットを明確にするでも軽く説明しましたが、キーワードには以下の3つの種類があります。

認知段階:悩みや問題に気づいている(具体的な解決策はまだ頭にない)
検討段階:具体的な解決策を知って、どの方法がいいか検討している
比較段階:商品・サービスを比較検討している

ペルソナシートの図も、もう一度載せておきますね。

ペルソナ設定シート

これらのうち、コンバージョンに最も近いのは比較段階のキーワードで、逆にコンバージョンから遠いのは認知段階のキーワードです。

キーワードの特徴

収益化を考えたとき、多くの人は比較段階のキーワードに注目すると思います。「○○○ 比較」 「○○○ ランキング」 「○○○ 購入」 といったキーワードです。

たしかにコンバージョンに直結するキーワードですが、競争がとても激しいというデメリットがあります。また、比較段階のキーワードばかりを見ていると視野が狭まって、ごく一部の限られたキーワードしか思いつきません。

そこで、認知段階のキーワードも積極的に拾っていくことをオススメします。

検討段階と比較段階のキーワードは、どのブログも似たり寄ったりになるので競争が激しく、差別化も難しいので、競争があまりない認知段階のキーワードをどれだけ抽出できるかがカギです。

キーワード抽出ツールは、GoogleキーワードプランナーやAhrefsがオススメです。

サジェストキーワードを出すだけなら、以下のツールも便利です。

・Keyword Tool (FREE)
https://keywordtool.io/

キーワードを抽出するときのポイントは、先入観や偏見は排除して、とにかくたくさんキーワードを出すことです。

「こんなの、収益に関係なくないか?」 と思うようなキーワードでも、ブログのテーマに関連があり、ターゲットが興味を持ちそうなら、そのキーワードで記事を書いていきます。

認知段階のターゲットを教育して、購買意欲を高めるための仕組み(導線)があれば、コンバージョンから遠いキーワードであっても成約までもっていけるからです。

※コンバージョン導線の仕組み作りは、ステップ6ステップ7で解説します。

ちなみにキーワードは、自分の強みや独自性を発揮できるものを優先的に選びます。3. 自分の強みに基づいたポジショニングをするで設定したポジショニングと照らし合わせながら、キーワード選定を進めるのが基本です。

<ポイント!>
認知段階のキーワードは、いわゆる「Knowクエリ」 と呼ばれるものです。情報収集段階の人が検索するキーワードですね。キーワードの総数はここが最も多く、ライバルが手をつけていない穴場キーワードも数多く存在します。コンバージョンさせるための導線を整備できていれば、対策する価値は十分にあります。

キーワードの設計に関しては、以下の記事もぜひ参考にしてください。

5. ターゲットの課題や悩みを解決する記事を書く

収益化のためには、一定のアクセス数は必ず必要です。そのため、安定したアクセスを検索エンジンから集めるために、上位表示を目指して記事を書くわけですが、ここで大事なポイントがあります。

それは、ターゲットの課題や悩みを解決することにフォーカスすることです。

いわゆるエッセイではダメです。個人的な感想や意見ではなく、ターゲットの課題や悩みを解決するために役立つ事実をたくさん書きます。

コンテンツフォーマットのイメージ

価値観や主義主張を強く押し出すのも決して悪くありませんが、新規集客(それも認知段階のターゲット相手)の場合、価値観や主義主張はそこまで重要ではありません。ターゲットが求めているのは、自分の課題や悩みを解決してくれるノウハウだからです。

そしてGoogleが評価するのも、課題や悩みの解決に役立つ事実がたくさん詰まった記事です。実際に検索してみればわかると思います。意見や感想を述べただけのエッセイは、ほとんど上位表示していないはずです。

もちろん、「意見を述べるな。個人の価値観を出すな」ということではありません。あくまで、新規集客ではターゲット(検索者)のニーズを優先しましょう、ということです。

ここの折り合いをつけられないと、ブログで収益化を図るのは困難な道のりになります。

<ポイント!>
記事作成のポイントを一つアドバイスすると、できる限りシンプルな構成にすべき、ということです。複雑な記事は読まれないからです。この記事も、ブログ収益化のノウハウを7つ、順々にリスト形式で書いているだけです。非常にシンプルな構成になっています。

6. キラーページを作成する

キラーページとは、ここでは「見込み客の購買意欲を高めることに特化したページ」と定義します。

たとえば、パーソナルトレーニングジムのアフィリエイトをやっているなら、ブログ記事から広告主ページに直接アクセスを流すのではなく、1枚、見込み客を教育するためのページを挟みます。

キラーページの例

通常のブログ記事から、このようなページに誘導します。

4. 戦略的なキーワード設計をおこなうで、認知段階のキーワードで積極的に記事を書くべき、という話をしました。

ただ、認知段階の人は「欲しい!」という欲求が育っていないので、いきなりアフィリエイト広告を見せてもクリックしません。仮に興味本位でクリックしたとしても、成約しづらいです。

しかし、教育用のキラーページがあれば、認知段階の人の購買意欲を高めて、検討〜比較段階の意識レベルにまでもっていくこともできます。意識レベルが上がった段階でアフィリエイト広告を見せれば、通常のブログ記事からいきなり誘導するよりも、成約率は高くなります。

成約(収益化)までのフロー

ちなみに、キラーページはいわゆる記事広告なので、がっつりLPを作る必要はありません。普通の記事ページと同じ体裁で大丈夫です。むしろ、同じ体裁にしたほうがいいです(広告臭を消すため)。

WordPressなら新規投稿で作成すればOKです。

<ポイント!>
コンバージョンから遠いキーワードで記事を書いても収益化できる理由は、見込み客を教育して購買意欲を高める、というキラーページの概念があるからです。ここを理解していれば、「こんなキーワード儲からない」といってライバルが無視する、競合性の低いお宝キーワードから多くの収益を得ることができます。

7. キラーページへの導線(CTA)を各記事に設置する

キラーページに確実にアクセスを流すために、記事下に以下のようなCTA(Call To Action)を設置します。

ctaのサンプル

CTAを作るには、バナー作成スキルやCSSの知識などが必要ですが、TCDではCTA機能をデフォルトで搭載したテーマも開発しています。

キャッチフレーズや説明文、画像、ボタンの文言、リンク先URLを入力するだけで、上記のようなCTAを誰でも簡単に作成できます。

ここまでのステップが完了すれば、

  1. 検索エンジンから記事ページに流入
  2. 記事ページからキラーページに誘導
  3. キラーページで購買意欲を高めて成約

という仕組み(導線)が完成します。以下に、フロー図をもう一度載せておきます。

成約(収益化)までのフロー

ブログを収益化するための7ステップまとめ

最後に、7ステップの概要をまとめました(クリックで、各見出しに移動できます)。

  1. 確実に収益化できるテーマ(ジャンル)を選ぶ
  2. ブログで集客したいターゲットを明確にする
  3. 自分の強みに基づいたポジショニングをする
  4. 戦略的なキーワード設計をおこなう
  5. ユーザーの課題や悩みを解決する記事を書く
  6. キラーページを作成する
  7. キラーページへの導線(CTA)を各記事に設置する

7ステップを実践して、収益化の仕組み(導線)を作れば、安定した収益を生み出すキャッシュマシーンに、あなたのブログが生まれ変わります。

「記事をいくら書いても稼げない・・・」 と悩んでいるアフィリエイターやブロガーの方はぜひ、収益化の仕組み作りに挑戦してみてください。

最初は手間のかかる作業かもしれません。しかし一度仕組みが完成すれば、あとは集客用の記事をひたすら書いて、アクセスを多く集めるだけです。

また、TCDでは、ブログのアクセスアップを主軸に置き、広告収入を底上げするための機能を搭載したWordPressテーマ「MAG」をご用意しています。

ブログテンプレートは世の中に数多くありますが、ユーザービリティ(利便性)や機能性を追求しつつ、誰が使っても高いデザイン性を保持できるのは、MAGならではの強みです。

アクセスと広告収入をアップさせる、ブロガーのためのWordPressテーマ「MAG」 の詳細なレビューは、以下の記事をチェックしてみてください。