企業や個人を問わず、Webサイトを運営している皆さんは、なんらかの意義を持って運営しているはずです。会社概要を紹介するための役割だけでなく、営業機能を有しているコーポレートサイトがあれば、ブログや写真などで個人でPV数を増やしアフィリエイト広告を掲載することで収入を得ている方なんかもいらっしゃいます。そういったサイト運営に共通して重要となるのがPV数やアクセス数などを分析することです。どれだけの人がサイトを訪問し、運営者の目的を達成してくれているかということですね。

SEO対策に注力するのも、ユーザーの求めるコンテンツを制作してサイトの精度を高めるのもより良いサイトを運営するためです。良いサイトでなければ集客はもちろん、アフィリエイト報酬も得ることはできません。というわけで今回は、あなたのサイトのアクセス解析に便利なプラグイン「Slimstat Analytics」の使い方をご紹介したいと思います。

「Slimstat Analytics」の機能概要

  • インストールしてすぐにリアルタイムで解析がはじまる
  • プラグイン単体で動作する(外部のアカウントなどが不必要)
  • 管理画面の項目をドラッグ&ドロップで直感的に操作可能

サイトの解析には「Google Analytics」を使う方も多いですが、タグを埋め込む必要があったり、データ反映に時間がかかり項目が多く使い慣れるまで時間がかかります。そういった手間がなく比較的簡単に操作ができ、リアルタイムでアクセス解析できることが「Slimstat Analytics」特徴です。

「Slimstat Analytics」のインストール

WordPressの管理画面から、プラグインの新規追加をクリックして「Slimstat Analytics」と検索するか、下記ボタンよりダウンロードできます。

Slimstat Analytics

「Slimstat Analytics」の最初にしておくべき設定

基本的に有効化するだけで使えるのですが、より正確なデータを抽出するためにも最初に下記の2項目の設定を確認しておきましょう。それぞれ「Slimstat」のメニュー内の「設定」の「Exclusions」タブ内で設定できます。

ログインしたユーザーの動きをカウントしない設定

WPにログインしているユーザーの動きをトラッキングしないようにする設定です。サイトを複数で管理しているとログインできるユーザーは自分以外にもいますので、正確な数字を把握できるように上記画像一つ目の赤枠の箇所「WP Users」のスイッチをOnにしておきましょう。ログインしているユーザーのフロントエンド、バックエンドの両方の動きがトラッキングされなくなります。

クローラー(検索エンジンの巡回ロボット)をカウントしない設定

検索エンジンなどのクローラーがアクセス数にカウントされないように上記画像二つ目の赤枠の箇所で、ボットの項目をOnにしておきましょう。

「Slimstat Analytics」の活用方法

当プラグインで取得できるデータを実際に活用していきましょう。基本的に「Real Time」「概要」「訪問者」の3つを確認するだけでもある程度分析することが可能です。

「Real time」

あなたのサイトにアクセスした訪問者のアクセスログをリアルタイムで確認できます。訪問者のIPアドレスや、ページでの滞在時間など、ブラウザ、OSに加え、どのサイト経由で訪問されたかなども詳細に確認できますので、これだけでもかなり分析することが可能ですね。

画面解像度が小さくなれば、モバイル端末で閲覧されている可能性が高く、レスポンシブ対応などモバイル端末での仕様を見直すキッカケにもなりますね。

「Google Analytics」のようにタグなどを埋め込む手間も必要もなく、有効化するだけで確認できるので手軽に分析し始められます。デフォルトでは、1分ごとに自動で更新される仕様です。

「概要」

PV数を折れ線グラフで確認することができます。その他にも検索キーワードや最も開かれているページの割合、リファラーのドメインの割合やリアルタイムでの訪問者なども見ることが可能です。

上記画面に表示されている黄緑色の線がPV数で、青色の線がユニークユーザー数を表しています。PV数が高く、ユニークユーザー数が少なければ、サイト内の回遊率が高いといえますね。

なお上記の画面は弊社の検証環境にの画面ですので、検索エンジンの検索結果に表示されないためもちろんユニークユーザーは少なくなります。あなたのサイトで同じようなグラフになれば、サイトへのアクセス経路を見直して対策を考える必要があるということがわかります。

細かい用語についてはこちらを参考にご覧いただけます。

「訪問者」

ここでは訪問者の使用しているブラウザ、言語などを確認できます。グローバルに展開しているサイトなどでは、国ごとのアクセス数なども肝心ですし、戦略を立てるのにも活用しやすいですね。

補足ですが、アクセス解析のプラグインやサービスは実装してすぐにはデータは表示されません。当プラグインについても「slimstat analytics 表示するデータがありません」というような検索ワードがGoogleの検索候補に目立ちますが、基本的な設定をしてから日を空けて見てみてください。データが表示されているはずです。

管理画面の項目は自由に変更・並び替えできる

必要に応じてレイアウトを整理したり、より具体的なデータを確認したい場合は、このようにSlimstatのメニュー内の「Customize」よりドラッグ&ドロップで直感的に操作可能です。

まとめ

Googleアナリティクスを使わずに、プラグインを有効化するだけでリアルタイムで解析ができます。スピーディかつ手間をかけずにサイトのアクセス解析を行うには使いやすいプラグインですね。当記事ではあくまで基本的な使い方を紹介いたしましたが、上記並び替えの項目にあるようにさまざまなデータの分析も可能ですので、ぜひ導入して試してみてください。