インターネット上でコミュニティを立ち上げたり、自社サービスのユーザーを囲い込んだグループを作ったりすることは、日常的にあちこちで行われるようになりました。主戦場となっているのは大手SNSプラットフォーム内が多いでしょうか、そのようになった背景にはSNSがユーザーとの距離感を近づける、関係性を維持する為にとても有効な手法として認められているからに他なりません。アクティブなユーザーとのコミュニケーションにより、活気があふれるコミュニティとなることが、ホスト、ユーザーの双方にとって確かなメリットに繋がっているのです。

たくさんの人から重宝がられているSNSのプラットフォームに、皆さんご存知のFacebookがあります。すごいですよね。Facebook。世界をリードする会社のひとつです。集まったユーザーのデータを元に様々なビジネスを産み出し、マネタイズを成功しています。あなたもFacebookのように、SNSを提供する側に回ってみたいと考えたことはないでしょうか。

今回は規模は違えど、そのFacebook側に立ってSNSを運用する為の選択肢について記事にしました。SNSを運用する側に回ることはビジネスの視点を大きく広げることに繋がります。誰でも簡単に流行りのSNSを産み出すことができるということではありませんが、誰でも簡単にSNSの運営者として挑戦することができる時代にはなっているということを気付いていただけたらと思います。

BaddyPress

BaddyPress

WordPressのサイトを掲示板、またはSNSのようなコミュニティ色の強いコンテンツにすることができるプラグインです。WordPressをSNS化して運用する為には複雑な機能を有するカスタマイズを施す必要があると想像できますが、BaddyPressというプラグインを使うことで比較的簡単に導入することができます。

無料で使うことができるプラグインですが、このプラグインではFacebookのようなソーシャル機能(ユーザー同士でネットワークを形成する機能)を追加することもできます。ユーザー情報の登録や、ユーザー同士のメッセージやりとり、グループ機能の追加も可能です。

WordPressには多種多様なプラグインが存在します。数あるプラグインの中からそれぞれの機能特性を把握することで、ある程度どんなサイトでも作ることができてしまいます。BaddyPressを補うようなプラグインもたくさんありますので、プラグインとの巡り合わせ次第では、大きな開発費を投じなくても高機能なSNSサイトを構築することができるかもしれません。しかし、プラグインのアップデートによるバグ、開発の終了となった時の代理プラグイン探しが必要になる点など、運営するにおいての不安定な面も予想されます。

今回の調査するにあたって実際にインストールして中身を触ってみたのですが、サービスとして実用段階までもっていくとなると結構大変だなという印象です。通常のWordPressのようにテーマもいくつかあるのですが、日本人としては使いにくいという印象が強いです。数年前のWordPressテーマ市場のような感じ。イチから作ることに挑戦したいということでしたら良いと思いますが、挑戦した挙句、リリースできないということもあり得ますので注意しなくてはいけません。自社内にエンジニアを有しない場合はそれなりのサポートが可能な体制を作ってから運用することが望ましいでしょう。

OpenPNE

OpenPNE

多くの目的に応じて作成でき、現在30,000以上(公式サイト記載)のコミュニティに利用されているオープンソースのSNSエンジン「OpenPNE」があります。UIはFacebookというよりはmixiに近い印象ですね。さまざまなモジュールが用意されていて機能面の充実を図ることはそう難しくないと思います。人を集めるオープンな使い方、人と集まるクローズドな使い方、どちらにも対応可能なオープンソースソフトウェアです。現在、開発版 OpenPNE 3.9.4 が最新のバージョンのようです。メンテナンス、バージョンアップも定期的に行われているのでSNSの立ち上げに関して一つの選択肢に十分なり得るのではないでしょうか。知識があるかたがご自身の責任のもと運用をする場合は無料で使うことができます。有料のサポートプラン(年間24万円~、60万円~、120万円~)もあるので知識が無い方であっても予算を確保できるのでしたらSNS運用を滞りなく進めることができそうです。

制作会社に依頼する

選択肢としては自分たちの要望通りのSNSシステムを組んでくれる制作会社を探してみる。というのもひとつです。しかし、インターネットで調べてみても、仕様が細かく決まってから見積もりを取る必要がある為か、調査上、あまり参考になる金額など書いてくれている会社はありませんでした。安定した運用が可能なSNSの開発を依頼しようとなると、それなりの実績がある会社への依頼になります。要する開発期間に応じて制作費用も膨らみますので、プロトタイプをつくるだけでも7桁~8桁ほどの見積もりが出てくることになるでしょう。そこから定期的なバージョンアップ、日々の運用となると…そのプロジェクトから開発費以上の利益を予定しなくてはいけません。

しっかりとした事業計画と予算立てが可能な場合、一番確実に希望のSNSを手に入れる方法ともいえるでしょう。制作会社を選定するポイントは過去の実績から自分たちが今度つくりたいものに類似している実績をもっている会社にアプローチをすることです。注意しなくてはいけない点は、制作会社に丸投げにならないように対応をする点です。せっかくのオーダーメイドであってもコミュニケーションミスにより、思っていたものと違うものになってしまうこともあります。高額な費用に見合った納品をしていただく為には、自社としても人的コストをしっかりと掛けた対応が必要になります。

WordPressテーマ「ZOOMY」

最後に弊社サービスの案内となるのですが、WordPressテーマ「ZOOMY」は知識が無い方であってもSNSオーナーになることができるWordPressテーマとして2019年1月にリリースしました。

販売ページ デモサイト

「ZOOMY」は無駄なプラグインをひとつも導入することもなく、テーマを有効化するだけで、即あなたがオーナーの高機能SNSとして機能します。機能拡張性に関して、技術的に知識が無い場合は対応が難しいかもしれませんが、BuddyPress同様、WordPressプラグインの恩恵を受けることができますので特に不自由はしないでしょう。SNSとして不特定多数の人が使用する場合、そのUIデザインにもしっかりと拘る必要がありますが、WordPressテーマ「ZOOMY」において、心配不要です。TCDブランドとして培ってきたマーケティング理論に裏付けされたデザインであなたのSNSに繋がったユーザーをおもてなしします。また、「ZOOMY」はテーマ購入後、無期限でTCDがバージョンアップをサポートします。WordPressを運用するサーバーで動作しますのでコストパフォーマンスも抜群です。「ZOOMY」の試験運用版として「IPPIN」というSNSにてその使用感を確かめることもできます。

まとめ

いままでは参加する側でしかなかったSNSですが、近年様々なツール、システムの登場により、運営する側にまわることができる。その扉が開かれていることをご理解いただけたでしょうか。自社のSNSを運用すること。それは事業拡大の視点において、別次元に飛躍することが可能になるほど大きな出来事かもしれません。SNSはこれからまだまだ大きく成長していく可能性を秘めています。中小規模のものであったり、さまざまなニッチなテーマに絞ったSNSがユーザーに選択される時代です。いちユーザーとして大手SNSのプラットフォームに甘んじているだけではなく、オリジナルのコミュニティ(コミュニティ型オウンドメディア)として貴事業のSNS運用を考えるタイミングなのかもしれません。

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第1回 :IPPINというウェブサイト型SNSを作ってみて考えたこと
第2回 :オーナーとしてSNSを立ち上げようと考えた時の選択肢(当記事)
第3回 :SNS運用をサポートするWordPressテーマ「ZOOMY」のフロントエンド機能をご紹介
第4回 :メルマガを配信できる「ZOOMY」の優れた会員管理機能と留意するべき点について
第5回 :【Q&A】WordPressテーマ「ZOOMY」に寄せられた質問と回答
第6回 :SNSを構築できるWordPressテーマ「ZOOMY」のこんな使い方どうでしょう?