当記事では複数の人間で1つのWEBメディアを運用していくときにあると便利なプラグインをご紹介します。複数の著者で運営することは1人でサイトを運営している時とは大きく状況が異なってきます。1人で作り上げるコンテンツでは到底成しえなかったスケール感、在籍する著者の皆さんの存在感、メディアとしての客観性を出すことができる点など、複数著者によるメディア運営のメリットを享受することが可能になります。しかし、人がたくさん集まるとその管理コストが高まることも当然です。どのような運営をしていくのか、よくコミュニケーションをとって検討することが必要にもなってきます。1人ではないので思い付きで方針を決めるわけにもいかなくなるでしょう。そこにはある程度ルールも必要になってくるかもしれません、せっかく集まってくれた仲間たちと、魅力的なコンテンツを産み育てていく為に。役にたちそうな使えるプラグインを集めてみました。参考にしていただけると嬉しいです。

WordPressでサイトを運用する場合、大半の集客は「検索サイト(SEO)」「ソーシャルメディア」からの流入を期待することになります。最近はそこに加えて、キュレーションサイトに掲載されたりという流れでの大きなスポット流入もあるように思います。(広告をご利用の場合はその限りではありません)複数の著者でサイトを運営する場合は、上に挙げた流入経路に対して、複数寄稿者で運営しているからこそ可能になる戦略をもって運用を心掛けるようにしましょう。

複数ライターの記事管理、分業に便利なプラグイン


ライターが増えてくると記事の管理だけでなく、もう少し便利にいろいろな作業、チェック業務をすることができないか?と考え始めます。ライティング、編集業務の効率化が記事の質を上げることに繋がるのは、間違いありません。是非これを機に制作環境をご検討ください。

複数ユーザーの細かい管理権限を設定可能な「User Role Editor」

投稿画面のカテゴリー欄にすべてのカテゴリーが表示しますが、このプラグインを使うと投稿カテゴリーの表示をカスタマイズできます。


投稿ページは編集できても、固定ページは編集できないようにするとか、公開はできても削除はできないといった細かい権限設定ができます。このプラグインは外部ライターに直接管理画面に入ってもらう時に重宝するプラグインですね。

ログイン画面に2つ目のパスワードを追加できる「Stealth Login Page」

複数の人間がログインを行うことになりますのでセキュリティリスクも必然的に高まります。運営者としては対応をしておくに越したことはないでしょう。

Stealth Login Page

カレンダーで投稿管理ができる「WordPress Editorial Calendar」

未来に予定されている記事のかきかけや、準備段階にある記事をカレンダー上で確認したり、その場で下書きを書いたり、スケジュール時間をドラッグ&ドロップで変更できるようになります。

Editorial Calendar

下書き記事を第三者が確認できるようにする「Public Post Preview」


下書き記事を管理画面にログインせずに確認することができるURLを発行できます。TCDでも重宝しているプラグインです。TCDでは、記事を執筆する人、編集する人、アイキャッチ選定する人、最終チェックをする人というふうに分業して記事制作をしているので、こちらのプラグインを確認用URLを連絡、チェック作業に使用しています。

サイト運営にも役立つ!管理画面にメモを残せるプラグイン特集


管理画面にメモを残せるプラグイン特集です。メモの表示期間や表示する権限グループも設定できます。ライター、編集者の目につきやすいところにタスクを記載したり、目標、成果を共有したり。また、日々の労い感謝の言葉を伝えたりすることが可能になります。

記事ではなく自分(著者の人柄)を売ることを意識する


寄稿者の属人的な情報、人柄を伝えるためにも充実させたいのが、プロフィール欄です。「こんな人が書いています」と、顔写真、似顔絵などのイラストつきで設置してあるブログをよくみるあれですね。プロフィール欄を表示させるのに最も効果的な位置としては、記事下や記事の冒頭が挙げられます。1人で運営している場合ですと常に同じになってしまうのでサイドバーに設置をしたり、アバウトページを設けて常の露出を減らすこともありますが、複数投稿者で運営される場合は記事下にそれぞれ書かれた方のプロフィールを表示させて、それぞれのライターにファンを作る方が得策でしょう。この人が書いた記事をまた読みたいと思っていただけることは、再訪問に直結する効果的な施策です。さらに掘り下げたプロフィールを作ることが可能な方は固定ページなどにプロフィールページを作ってさらに知ってもらうことも一つの手だと思います。ライターさんがそれぞれ個人的に活動されている場合は相乗効果を産むことができるような紹介方法を検討してもいいでしょう。

参考:RUMBLEの投稿者一覧

参考:RUMBLEの投稿者一覧

参考:ONEの投稿者一覧、投稿者別の記事一覧

参考:ONEの投稿者一覧、投稿者別の記事一覧


TCDテーマではマガジン系のテーマでは最初から記事下にプロフィールを入れられるようになっていたりします(※販売ページ、デモサイトを確認してください。)が、以下にプラグインの有効化で実装できるものをご紹介させていただきます。

複数の投稿者を選択することができる「CO-Authors Plus」

WordPressは仕様上、1記事1ユーザーしか付与できません。でも、2人で書いた共著記事やインタビュー記事の場合、投稿者を2名以上設定したい場合がありますよね。このプラグインを使えば、1記事2ユーザー、3ユーザーと複数のユーザーを設定できます。

お手軽に署名記事化が可能になる「simple-author-box」

記事下にプロフィールを追加できる「fancier-author-box」

まとめ

色々な機能の実装を手軽に行うことができるプラグインが豊富に存在するということもWordPressの大きな魅力のひとつです。メディアとしての大きな目標をメンバーと共有して、それぞれが刺激を与えあいながら表現をすることが可能になると、魅力あふれる素晴らしいコンテンツになると思います。
複数の編集者、ライターでWordPressサイトを管理していく場合は特に記事内容の共有方法だったり権限の変更が必要なことが多いですが、効率的な運用方法をプラグインを活用しながら確立して素晴らしいオウンドメディアを構築する一歩を踏み出していきましょう。